参考カリキュラム

念珠作りに興味を持っているけれど、どの念珠から始めれば良いのか分からない方のために、今回は念珠の学校オンラインが提供する参考カリキュラムをご紹介します。

同じ内容を動画でも紹介していますので、こちらもご覧ください。

よく、「最初は腕輪念珠から練習した方がいいでしょうか?」というご質問を受けますが、これらを作るだけでは念珠作りの基礎にはなりません。もちろん、目的が腕輪念珠であればここから始めてもかまいません。

腕輪系念珠

まず、腕輪系の念珠について説明します。これには次の2種類があります。

  • ブレス念珠(ボサがないもの)
  • 腕輪念珠(ボサ付きのもの)

これらの念珠は中通しがゴムでできています。二つの名前は長岡念珠店独自の呼び分けです

頭房単念珠から始める

葬儀や法事で使える本格的な念珠を作りたい方には、まず頭房単念珠から始めることをお勧めします。

① 頭房単念珠

この念珠を作ることで、基本的なスキルを身につけることができます。

  • 親玉の通し方
  • 四つ編み
  • 中糸の通し方
  • 房付け

これらの技術を習得することが重要です。

② 八寸振分

八寸振分は、より本連に近い形をしています。

  • 八寸:開いたときに輪の大きさが8寸(約24センチ)という意味です。
  • 振分:両側に房がついている構造を指します。

弟子玉があり、編み込みの動作よりも、その軸足の糸取りが難しいです。「叶い結び」「つゆ結び」の技術が必要です。つゆ玉の下から編み足す部分が特に難しいポイントです。

③ 各宗派本式

振分ができたら、技術的には、ほとんどの形を作ることができます。専門的な念珠作りにもチャレンジして見てください。

各宗派に応じた本式の念珠についても解説します。

  • 日蓮宗:一番手間がかかり難しい。基本的には振分に近い形で、女性用は八寸、男性用は尺~尺二のサイズ。

日蓮宗では、在家でもこの形を使いますので、略式を作らずにはじめから本式にチャレンジしている受講生さんも多数います。

  • 浄土宗:二つの輪が二重になった独特の形で、振分の応用で作ることができます。男性用は三万浄土、女性用は八寸浄土と呼ばれます。
  • 浄土真宗:略式を使う人が多いですが、独特の形もあります。写真の八寸門徒は、僧侶用の装束念珠を小さくした形をしています。
    振分と違って、片側には弟子玉がありません。「蓮如結び」という結びが入ります。
  • 真言宗:女性は八寸、男性は尺二で、作り方は基本的に同じですが糸の量や長さが異なります。様々な宗派の基本形になっています。
  • 禅宗:曹洞宗では指輪のリングのような「銀環」が入り、臨済宗では銀環がありません。特に宗派で決められた形はないですが、禅宗型が習慣的に存在しています。

その他の略式念珠

アミ紐系として、男性向けの略式念珠や、禅宗、真言宗の五大力、浄土真宗の布教念珠などもあります。


このカリキュラムを参考にしながら、念珠作りのスキルを段階的に身につけていきましょう。自分に合った念珠作りから始めることで、より深く念珠の世界を理解し楽しむことができるはずです。

ご自身のイメージしている目的の念珠はありましたか?「こんな念珠が作りたい!」という御希望がありましたら、入会前の事前相談も歓迎します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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