ブレス念珠の作り方
普段から気軽に身につけていられるブレス念珠。
この記事では、その作り方をご紹介します。
単純にゴムを通すだけじゃないところがポイントです!
パワーストーンブレスなどが入り口だった人には馴染みが無いかもしれませんが、仏教の「腕輪念珠(腕輪数珠)」と「ブレス念珠」の違いが気になっているかもしれません。
腕輪念珠のページでも簡単に解説しましたが、この記事ではブレス念珠の作り方を解説します。
ブレス念珠と腕輪念珠の違い

これは、当店独自の呼び分けで、正式名称というわけではありません。
写真のピンクのように、結び目を見せている方は「腕輪念珠」と呼んでいます。
今から制作するのは、材料が台にのった青い玉。こちらをブレス念珠とします。
玉の名前

このページにたどり着いてくださったのも何かのご縁。
せっかくですから、アクセサリーのブレスレットとはちがう、仏教由来の玉の呼び方も覚えていってください。
(見本としては、ちょっと色が見にくかったですが、ご容赦ください。)
親玉(おやだま)
下の方に大きな珠が、親玉。
それぞれの宗派のご本尊を表しています。
二天玉(にてんだま)
両サイドの小さな白い玉が、二天玉。
本式の数珠になると四天玉がはいり、これは四天王や四菩薩を表しています。
それが略式念珠では、半分に省略され、ブレス念珠にもその形が残っています。
決まりがあるわけではありませんが、親玉と二天玉はお揃いの材料にするのが、"粋"だと個人的には思っています。
主玉(おもだま)
それ以外の、写真では青系の玉が、主玉です。
本式の数珠では、この主玉が108個あるわけです。
ブレス念珠の場合はこだわりなくこの数を増減して、使う人の腕にあったサイズに調整します。
材料と道具

前項で説明した玉一式の他に、中通しはオペロンゴムを使います。
使う道具はハサミ。あとは、右上にピンクのワイヤーがありますが、テグスなど固くて細い素材があれば何かで代用しても問題ありません。

作業に慣れていない方は、1mほどで切ると、余裕があって作業しやすいです。
腕回りが特に細い、小さなブレス念珠を作る場合、作業に慣れている方は80cmくらいまで短くても作ることができます。
オペロンゴムは4本の束に

初めて見る方はゴムが細すぎて不安になるかもしれませんが、これは、4本束にして通します。
1mほど取ったゴムを、半分の半分に折ってください。
こうすることで、使い込んでゴムがすり切れても、いきなり玉をばらまいてしまう確率が減ります。
また、記事の後半で説明しますが、結び目を小さくすることができるので、見た目にも美しく、結び目を隠すことができます。

「半分の半分」にしたら、ゴムの切れ端の方は洗濯ばさみで留めておくと作業しやすいです。
ワイヤーを通す

オペロンゴムの輪が2重になっている方に、ワイヤーをかけます。
この二つ折りにしたワイヤーを通して行くことで、ゴムが4重に入ります。
テンションをかけながら玉を通す

順次、玉にゴムを通していきます。
ブレス用の材料は穴が小さいことが多いので、ゴムが通りにくいと感じたら、少しテンションをかけて引っ張ると通しやすくなります。また、その方が4本のゴムのバラつきも抑えられます。
サイズを確認

結ぶ前に輪の大きさを確認しましょう。
この時点で大きすぎる、または小さすぎるということでしたら、直すことができます。
キツいからゴムを緩めに結ぶという方がたまにいますが、ゴムは基本的にしっかり張って結びます。
輪の大きさはあくまでも、玉の数で調整するようにします。

結び方
4本の束になっていますが、4本同士では結び目が大きくなってしまいます。
そこで図のように、輪を通して、から結びます。


玉と玉の間に隙間がなくなるように、玉をずらして締め込んでください。

ここで1回結びます。
まだ、結び目が固定はされていません。
テンションをかける

この工程が大事です。
しっかりゴムを伸ばしてテンションをかけていきましょう。
目安は玉動詞を引っ張ったときに、パチンと元に戻るくらいです。
2回結ぶ

しっかりテンションがかかったらあと2回結びます。
普通本結びは2回ですが、オペロンゴムは滑りやすいので3回結びます。
2~3㎜残して切る

残ったゴムは結び目から2~3mm残して切ってください。
あまり結び目のギリギリを切りすぎると解けてしまうので、ご注意ください。
切れ目を隠す

このように結びと結び目が小さくなりますので、玉の中に隠すことができます。
テンションをなじませる

ゴム全体のテンションを馴染ませましょう。
完成!!


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