数珠作りって、実際何をするの?
数珠を作ることは、人によってイメージしている内容がずいぶん違います。
実際にどんな作業をしているのか、説明したいと思います。
これは、【念珠の学校オンライン】で習える内容と考えていただいても問題ありません。
作り方といっても、数珠にはたくさんの種類があります。
各宗派の本式や特殊な仕立て方についても、【念珠の学校オンライン】の中では詳しい動画を公開しています。
ここでは、多くの方が最初にチャレンジする略式念珠を例にとって考えましょう。
材料はこんな感じです。
- 本水晶の玉一式
- 中糸
- 軸編み用の絹糸
- 正絹頭房
工程1 中糸を玉に通す
通すだけということで甘く見られがちな工程ですが、実はここが一番大変です。
自分でいくつか作って見ると実感するところですが、条件によってうまくいかない事も多く、しかも、地味な作業ですので心が折れそうになることがあります。
玉の加工品質、そして、通す糸の先の作り方が、その後の作業に大きく影響します。
工程2 軸足を編み込む
次に、軸足を編み込むという工程があります。
この部分は、出来上がったものを見るだけで真似するのは難しいですね。
「四つ編み」、「丸四つ編み」などと呼ばれる編み方です。
やり方がわかっても、多少の練習が必要です。
複雑そうに見えますが、指が覚えてしまえば意外と簡単。
作っていて、一番楽しい工程でもあります。
工程3 房付け
一般な数珠は、房そのものを作るわけではなく、房は専門の工場で作られています。
全行程で編み込んだ軸足部分を房に通し、房の裏で留めていきます。
房そのものを作りたいというリクエストも多く、【念珠の学校オンライン】では、切房の自作方法も紹介しています。
こちらは、自分で作れる切房の仕上がりイメージです。
工程4 湯のし
最後に「湯のし」とよばれる工程があります。
これは、癖の付いた房に蒸気を当てて、キレイにのばす方法です。
新しいものは、編み込む紐を巻いてあったり、房もまとめて保管していますので、癖がついています。これを伸ばすことで完成になります。
新しいものだけでなく、長期間、数珠袋にしまいっぱなしで癖が付いてしまった場合でも効果てきめんです。
湯のしのやり方については、念珠の学校オンラインの動画を一部公開していますので、ぜひチャレンジして見てください。
火傷や家事には十分注意して下さいね。
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